
海外の大学や高校へ短期・長期留学するお子様を持つ皆さま、渡航の準備は順調に進んでいますか?
特に、まだ英語に慣れていないお子様の場合、初めての海外渡航、そして一人で乗り継ぎをすることに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
娘が直面した出来事
私の14歳の娘も、コロナ禍の際に一人で海外へ渡航しました。娘の場合、乗り継ぎの際にいくつかの困難に直面しました。
- 言語の壁: 英語が話せないため、空港職員とのコミュニケーションに苦労しました。
- 荷物の紛失:乗り継ぎ空港でのスーツケースの紛失がおこりました。
- コロナ対策: コロナ検査や荷物受け取りなど、通常よりも多くの手続きが必要でした。もし陽性となれば、強制帰国となってしまうため、心身ともに大きな負担となりました。
- 時間との戦い: 乗り継ぎ時間が5時間半あったにも関わらず、入国審査やコロナ検査に時間がかかり、次の飛行機に乗り遅れるのではないかとヒヤヒヤしました。
特に、大きなスーツケースを持って、国際線から国内線へ移動するのは、娘にとって大きな負担だったようです。幸い、他の日本の大学生が利用していた「アナカンサービス」というサポートを娘も少しだけ便乗させてもらいました。そんなサービスがあることを知らなかったので、勉強不足を反省しました。娘は途中まで、一緒に行動させてもらいましたが、アナカンサービスを契約していれば、乗り継ぎを最初から最後まで完全にサポートしてもらえるようです。
一人で国際線空港から国内線空港への移動は想像以上に困難です。
アナカンサービスとは?
英語の「Unaccompanied Minor Service(アンアカンパニード マイナー サービス)」のことです。アナカンサービスは、海外留学する学生が、空港での乗り継ぎやトラブルに対応してもらうことができるサービスです。スタッフが日本語でサポートしてくれる為、安心して渡航することができます。
もし、お子様の留学を検討されている方は、ぜひ「アナカンサービス」のようなサポート体制についても調べてみてください。お子様が安心して一人で渡航できるよう、万全の準備をしてあげましょう。
アナカンサービスのメリット
- 安全性の確保: 空港での手続きから到着まで、航空会社職員が付き添うため、お子様が安心して渡航できます。
- 万が一の場合の対応: 機内でのトラブルや、到着地でのトラブル発生時にも、航空会社が適切に対応してくれます。
- 親の安心感: お子様を一人で送り出す不安を軽減し、安心して留学の準備を進めることができます。
- 海外での最初のサポート: 初めての海外で、言葉が通じない状況でも、航空会社職員がサポートしてくれるため、お子様も安心できます。
アナカンサービスのデメリット
- 費用がかかる: 航空会社によって料金は異なりますが、一般的に有料サービスです。
- 利用できる路線が限られている: 全ての路線で利用できるわけではなく、航空会社や目的地によって利用できない場合があります。
- 事前予約が必要: 利用するには、出発のかなり前から予約が必要となります。
高校生の一人渡航乗り継ぎ:成功と失敗から学ぶ、スムーズな旅のヒント
「アナカンサービスは頼めないけど、子どもだけで乗り継ぎさせたい!そんなあなたへ」
今回は、私の14歳の娘が一人で渡航した際の実体験をもとに、無事に乗り継ぎを成功させた方法と、その際に感じたこと、そして万が一乗り継ぎができなかった場合の対処法についてご紹介します。
娘のケース:ギリギリセーフだった乗り継ぎ
娘はコロナ禍で渡航し、しかも一人で乗り継ぎをするということで、私も娘もとても緊張していました。
現地空港に到着し、まず最初に起きたトラブルは、荷物の紛失です。通常は乗り継ぎ空港でスーツケースをピックアップする必要はありませんが、コロナ禍の為乗り継ぎでも荷物の受け取りが必要でした。
結局荷物は見つかりましたが、かなり時間のロスをしてしまいました。(間違えて娘のスーツケースをピックアップした方がぜんぜん違うところにそのスーツケースを放置したようです。)
荷物を受け取ってから次の便のゲートへ向かうのですが、思っていた以上に空港が広くて迷子になりそうでした。
国際線空港から国内線空港まで行くのは、前述のとおり日本人の大学生の契約していたアナカンサービスを便乗させてもらいましたが、国内線からは一人で対応しなければいけませんでした。
私たちが利用したのは、残念ながら現在はサービスを終了している「Zenly」というアプリです。このアプリは、国内国外でもリアルタイムで相手の位置情報を共有でき、移動速度まで表示してくれる画期的なものでした。娘のアイコンが、スマホの空港内の地図上で実際に動いている様子を、まるでゲームのように見ることができました。
「今、逆走してるよ!」「もう少しでスタバがあるから、そこで右に曲がってね」このように、実際の空港地図と照らし合わせて娘の現在地を把握しながら、リアルタイムで指示を出すことができました。
GPSアプリに加えて、LINE通話も大きな力となりました。娘は、荷物を抱えながら、私の声を頼りに必死にゲートを目指していました。
走りながら「もう間に合わないかも…」そんな娘の声を聞きながら、私は必死で「絶対大丈夫だから、諦めないで!」と励まし続けました。
乗り継ぎ時間が迫っている娘には、ただ全力で走ってもらって、こちらがルートを確認し、方向の指示を出していきました。
そして搭乗締切時刻の10分前にゲートに到着することができました。
本当にZENLYには感謝の気持ちでいっぱいでした!!
ZENLYに代わるアプリをいくつか紹介します。
①whoo
「whoo」は、Zenlyと同様にリアルタイムで友人の位置情報を共有できるアプリです。シンプルなUIで使いやすく、グループを作成して複数の人と位置情報を共有することも可能です。
②Life360
「Life360」は、家族向けの位置情報共有アプリです。子どもたちの安全な帰宅をサポートする機能や、緊急連絡機能など、家族向けの機能が充実しています。GPSだけでなく、Wi-Fiを使った位置情報も追跡できるため、屋内の位置情報も把握できます。
③Googleマップのファミリーリンク
「Googleマップのファミリーリンク」は、Googleアカウントを持つお子様の位置情報を、保護者が確認できる機能です。Googleマップの機能と連携しているため、ルート検索や場所の検索も簡単に行えます。
乗り継ぎを成功させるためのポイント
娘の経験から、乗り継ぎを成功させるためには、以下の点に注意することが大切だと感じました。
- 事前準備:
- 位置情報を親と共有できるアプリをインストールしておきましょう。
- スマホの充電器を用意しておきましょう。
- 乗り継ぎルートの確認: 乗り継ぎ時間が十分にあるか、乗り継ぎ便のゲートはどこにあるかなどを、親も子も双方が事前にしっかりと確認しておきましょう。
- 英語での簡単なコミュニケーション: 道を尋ねたり、助けを求めたりする際に使える簡単な英語を覚えておくと安心です。
- 緊急連絡先の準備: 万が一、トラブルが発生した場合に備えて、日本の家族や留学先の担当者の連絡先をメモしておきましょう。
- 空港での行動:
- 案内表示をよく確認: 空港内は、日本語の案内表示も充実していることが多いですいが、英語表記も確認しておきましょう。
- 時間に余裕を持つ: 乗り継ぎ便の出発時刻の30分前には、搭乗ゲートに到着するようにしましょう。
- 周囲の人に声をかける: 迷った時は、空港職員や他の乗客に積極的に声をかけてみましょう。
乗り継ぎができなかった場合の対処法
万が一、乗り継ぎができなかった場合、慌てずに行動することが大切です。
- エージェントと契約していれば、まず連絡をして指示を仰ぎましょう。
- 航空会社のカウンターへ行き、状況を説明しましょう。航空会社は、次の便を手配してくれる可能性があります。
- 日本の大使館・領事館に連絡: 緊急の場合は、日本の大使館・領事館に連絡することも検討しましょう。
- 宿泊施設を探す: 乗り継ぎ便が翌日以降になる場合は、空港近くのホテルを探しましょう。この場合はエージェント、留学先の学校や教育委員会などに依頼しましょう。

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